ラブホ童貞(1)

いつも記事のタイトルを何かしらの曲名にしているのですが、今回は違います。


ラブホテルに行ったことがないという友人とラブホテルに行ってきたので、今回はその話の顛末を書きたいと思います。


8月くらいにチャットで知り合った25歳の友人がいるのですが、ラブホテルに行ったことがないという話を前に聞いていました。

もちろんこの人は男です。


8月に知り合って、そこからLINEや電話などの連絡を3ヶ月近く続けていました。その間一度も会ったことはありませんでした。

というのも、友人は東北に長期出張に行っていて、11月末にやっと東京に帰ってきたのです。


12月1日土曜に、私が暇だったので「遊ぶか!!!!!」とノリでLINEしたら「いいよ〜」と帰ってきたので、新宿で18時から飲むことになりました。


21時くらいまで飲んだ感想は、「なんだこいつ…イケメンだしチャラそうに見えるけど目合わせてくれないし声小さいし何言ってるかわからん…」という…


まぁ初対面だし、話もそんなに弾まないんですよ…。幸い、お互い同じアルバイトをしていた経験があるのでその話をしたらある程度盛り上がりました。お酒もまわってきて、ようやくニコニコして話してくれるようになりました。


21時まで飲んで、わたしの方がもう飲めないなって思ったのでルノアールに移動してコーヒーを飲んでいました。その最中、「俺ラブホ行ったことないんだよって話ししたじゃん、行ってみたい」ってどストレートに誘われました。


私は、3ヶ月間連絡取り続けてわりと仲良い友だちになれたと思っていたので、ワンナイトしてその関係を壊したくないと思っていたんですね。

だから下着もわざと上下別のを着てきて、今日は絶対セックスをしないという堅い意志をもって来たわけです。



30分くらい行く行かないで攻防したところで、わたしは思いました。

「今日土曜だし、人気がありそうなホテルだったらまず空室がないんじゃないか?行ってみて空室が無ければそのまま帰ればいいのではないか?」


ということで彼に言ってみました。

「土曜だし、まず空いてないと思うよ」


すると彼は「じゃあ行ってみて空いてなかったら帰るから!」


想定通りの反応頂きました。

しめしめ。引っかかったなラブホ童貞め!って心の中でほくそ笑み、人気がありそうなホテルへ行きました。


ホテルのエントランスに入るなり彼は「へーこんな感じなんだ!わ〜〜」とはしゃぎだして、「ラブホ行ったことないって本当だったんだ…」とその時ようやく信じ始めました。

ラブホ行ったことないなんて、嘘だと思っていたので。


そしてついに部屋の在室・空室が表示されるパネルを見ます…


私と友人、どちらに軍配が上がったのか。長くなったので次回に続きます。


高円寺(3)

8月あたま、遊びに誘う旨のLINEを送りました。9月1日に会うことが決まって、そのときはそれでやり取りが終わったのですが、
8月半ばになって、彼がLINEのアカウントを消したようで、私と彼とのトークルームには「○○が退出しました」という無機質なメッセージが表示されていました。

電話番号やメールアドレスを知らなかったので、連絡手段がなくなってしまったんですね。
主要なSNSのアカウントも知らなかった。

ショックを受けましたが、大事な友人なら、アカウントを削除する前にひとこと連絡を入れるだろうし、まあ、そこまでの仲でもなかったんだろうなと思って、縁は切れたものだと思っていました。かなりネガティヴなので…。

月に1回は会っていたのに、もう会うことはないんだなあという悲しい気持ちが、いい思い出だったなぁ、楽しかったなあという気持ちに変わったのはそれからすぐのことでした。連絡手段がないので、当初決めていた遊びの予定はもちろん遂行していません。

しかし、11月なかばの夜中に、インスタグラムに誰かからのダイレクトメッセージが届いていることに気がつきました。

誰だろうと思ったら、なんとその友人だったのです。本当に度肝を抜かれて、声を出してしまった。
内容は「久しぶり。LINEのアカウントを間違って削除してしまって、友達も消えてしまった。ID教えてくれない?」というものでした。

およそ私の考えていたような理由ではなかった…。自分のネガティヴさに改めて引きました。

そしてふたたびLINEを交換したわけですが…。

人との繋がりというのは、なかなか切れるものではないのかもしれないですね。
でも、続けたい関係性というのは、お互いが続けようと意識しないと繋がり続けることは難しい、とも思う。

実際、その友人に どうやって私のインスタグラムのアカウントを発見したのか?と尋ねたら、「名前を検索して探した」と言っていました。ちょっと怖いなと思った。

もうすぐ彼と知り合って1年になりますが、細く長く続いていくなら、それもまたいいかもしれない。それくらいの距離感がちょうどいい関係性もあっていいなと思います。

高円寺(2)

新宿から中野、高円寺周辺まで歩きましたが、22時を過ぎたころ、ようやくまた高円寺駅に戻ってきました。


なんだか薄暗い、よくわからない中華料理屋や、大衆居酒屋から出てくるやたら声のでかい男たちを尻目に、私たちの酔いはすっかり醒めていました。


彼が「ウチに猫がいるから見に来る?」と誘ってきたので家まで行くことにしました。


駅から住宅街のほうに抜けて、かなり入り組んだ小径にある、なかなか味のある古い家でした。外観を思い出そうと思ってもなかなか思い出せないくらい、ごちゃごちゃとしていた記憶があります。



家の中が寒すぎて、そして必要最低限のものしかない部屋に驚きました。男の人の一人暮らしの家に上がったことがなかったので、ふーん、こんな感じなのかと思いながらきょろきょろしていました。

猫は人懐っこく、生後1年経っていないくらいだったので小さかったな。この寒い部屋の中にこんなに小さくてあたたかい生き物がいることが、なんだかすごく不思議なことのように思えました。


しばらく猫と触れ合っていたら24時近くなってしまったので、終電で帰りました。なんだかすごく寒かった。二人で喋ってると、全然そんな感じしなかったのに。


不思議な出会いだなぁ、と思いつつ、いや、そう思ってるのは自分だけかもしれないと妙にネガティヴな気分になりながら帰路につきました。


次の週の日曜日も映画を観たり、月に1回くらい一緒にご飯を食べたりと、けっこう仲良くしていたよい友人でしたが、ある日を境に関係性が変わってしまうことになります。その時本当に心を痛めました。


長くなったので続きます。



高円寺(1)

杉並区の高円寺という街が好きです。

古着屋がたくさんあるとかで有名な街なのかな?一度も行ったことはないのですが…


昨年、高円寺駅の近くにある予備校に通った時期がありました。大学に入ってから、知識を脳みそに詰め込んだりアウトプットしたりという、いわゆる受験勉強することからすっかり離れてしまっていたので、久々に頭を使うことに精を出していた半年間でした。


がむしゃらに頑張っていた時期に見た景色はなぜか美しいものばかりですね。今思い出しても美しい。

基本的に夜の高円寺にしか行かなかったけど、あの独特の治安の悪さや、ちょっとさびれた感じ、下町風情のある民度の低そうな感じ(煽っているわけではありません)が本当に好きでした。

個人的には、アジアの国の雰囲気に似ているなと思っていました。タイとか。アジアの国に行ったことはありません。


春から半年間だけ通う予定だったので、秋ごろにはもう高円寺に行くことはなくなったのですが、ちょうど年が明けて2018年になったころ、SNSを介して仲良くなった人が居ました。なんとその人が高円寺に住んでいたのです。


高円寺に住んでいるという事実だけで、すでに親近感を抱いてしまうのだから、私はかなりちょろい人間です。


初めて会うときに相手は携帯を紛失していたので、完全に連絡を取ることができない状態で待ち合わせしました。


新宿駅南口の花屋の前で、18時。今でもよく覚えています。深い緑色のロングコートがよく似合う人でした。想像していたよりもずっとさわやかな人が来たので、一瞬うろたえたくらいです。


新宿でビールの飲み比べをした後、歩いて高円寺まで行き、その後もなぜか歩き続けました。


三が日が明けたばかりの、未だ新年の幕開けに世間が浮き立つ日でした。冷え込みの激しい日でしたが、本当にどこまでも歩き続けられるような気がしていました。


長くなったので続きます。




https://youtu.be/KH47RfK-lJE



ガパオライスを汚すな

記事の題名をいつも何かしらの曲名にしてるんですが、今回は違います。


1週間くらい前、気持ち悪い人とタイ料理を食べに行った話を書きたいと思います。


10日くらい前に遡りますが、私のツイッターの鍵垢にフォローリクエストが来ました。

鍵垢なのでフォローされる所以がないんだけどなぁ〜と思いつつ、まぁいいかと思い許可し、フォロー返しました。


ふつう、そこで終わりですよね。DMとかわざわざしませんよね。でもその人がDM送ってきたので対応しました。たわいもない挨拶でしたが。


しかしその次の日もDMが来、なんなんだろうこの人はと思っていたのですが…飲みに誘われました。

なんかやばい人かな?と思いつつ、知らない人間と飲みにいくのもたまにはいいかと思ってあまり気にせず、行ったんですね。


私はツイッター上である程度の生活圏を公開してしまっているので仕方がないですが、「武蔵小杉駅が家から近いです」と言われた時は引きました。実際にきいてみたら、その人の家は武蔵小杉からは遠かったし。


そしてタイ料理の店を提案された時も引きました。私が昔にガパオライスの画像をアップしたのを遡って見たのでしょうね。


会う直前になって、問題を一つ思い出しました。相手の性別を知らなかったんです。まあでも女ならそれでいいし、男でも、SNS上で女に飲みに行こうって言うくらいなんだから、容姿か喋りに自信があるんだろうな、と思って、どっちに転んでもいいだろうと思い直し、待ち合わせ場所に向かいました。


待ち合わせ場所にいたのが、男で、しかも全くカッコよくない人だったので、本当に落胆しました。失礼は承知です。でもそのくらい、服はダサいし顔は悪いし。よく誘えたなってびっくりしました。


会ってから食事中に振ってくるのは、彼氏といつ別れたのかとか、どんな人がタイプかとか、今は恋人を探しているかとか、自分は恋人を探しているとかそんな話ばっかり。

次第に気づき始めました。あぁ、この人、ツイッターで恋人探してるんだなって。

じゃなきゃ女にばっかりあんなにリプライしないだろうし。


その人が下ネタを会話に織り交ぜ出したときくらいから、早く帰らないとまずいなと思い始めました。


そして0時過ぎになり、「終電大丈夫ですか?私は0:30が終電ですが...」と声をかけたら、


「僕はもう終電ないんですよ」と言われ、なぜ言わないのか...とさらに引きつつ、「じゃあ歩いて帰る感じですね。気をつけてくださいね」と無心で口走った自分がいました。


改札の前まで送って頂いて、「じゃあ…」と言おうとしたら「あのー、もうちょっと飲みません?」と言われました。愚問すぎんか?


「いや、厳しいですね。帰ります。」と一応時計見ながら言い、別れました。


その後、最寄り駅についた頃に「今日はありがとうございました」と連絡を入れたところ、「今からでも飲みません?」と謎の提案をされたので、無視しました。


そのまま家に帰るのはなんだか嫌だったので、バイト先で残業していた後輩の元へ行き、たわいもない会話をして、最悪な記憶を塗り替えました。


今回感じたことがあります。

顔を知らない異性と2人きりで食事に行くべきではない。当たり前のことのようですが今回身をもって実感しました。失敗しないとわからないのは頭が悪い証拠ですね。


あと、ガパオライスは自分で作った方が美味しいということです。