高円寺(1)
杉並区の高円寺という街が好きです。
古着屋がたくさんあるとかで有名な街なのかな?一度も行ったことはないのですが…
昨年、高円寺駅の近くにある予備校に通った時期がありました。大学に入ってから、知識を脳みそに詰め込んだりアウトプットしたりという、いわゆる受験勉強することからすっかり離れてしまっていたので、久々に頭を使うことに精を出していた半年間でした。
がむしゃらに頑張っていた時期に見た景色はなぜか美しいものばかりですね。今思い出しても美しい。
基本的に夜の高円寺にしか行かなかったけど、あの独特の治安の悪さや、ちょっとさびれた感じ、下町風情のある民度の低そうな感じ(煽っているわけではありません)が本当に好きでした。
個人的には、アジアの国の雰囲気に似ているなと思っていました。タイとか。アジアの国に行ったことはありません。
春から半年間だけ通う予定だったので、秋ごろにはもう高円寺に行くことはなくなったのですが、ちょうど年が明けて2018年になったころ、SNSを介して仲良くなった人が居ました。なんとその人が高円寺に住んでいたのです。
高円寺に住んでいるという事実だけで、すでに親近感を抱いてしまうのだから、私はかなりちょろい人間です。
初めて会うときに相手は携帯を紛失していたので、完全に連絡を取ることができない状態で待ち合わせしました。
新宿駅南口の花屋の前で、18時。今でもよく覚えています。深い緑色のロングコートがよく似合う人でした。想像していたよりもずっとさわやかな人が来たので、一瞬うろたえたくらいです。
新宿でビールの飲み比べをした後、歩いて高円寺まで行き、その後もなぜか歩き続けました。
三が日が明けたばかりの、未だ新年の幕開けに世間が浮き立つ日でした。冷え込みの激しい日でしたが、本当にどこまでも歩き続けられるような気がしていました。
長くなったので続きます。