高円寺(3)

8月あたま、遊びに誘う旨のLINEを送りました。9月1日に会うことが決まって、そのときはそれでやり取りが終わったのですが、
8月半ばになって、彼がLINEのアカウントを消したようで、私と彼とのトークルームには「○○が退出しました」という無機質なメッセージが表示されていました。

電話番号やメールアドレスを知らなかったので、連絡手段がなくなってしまったんですね。
主要なSNSのアカウントも知らなかった。

ショックを受けましたが、大事な友人なら、アカウントを削除する前にひとこと連絡を入れるだろうし、まあ、そこまでの仲でもなかったんだろうなと思って、縁は切れたものだと思っていました。かなりネガティヴなので…。

月に1回は会っていたのに、もう会うことはないんだなあという悲しい気持ちが、いい思い出だったなぁ、楽しかったなあという気持ちに変わったのはそれからすぐのことでした。連絡手段がないので、当初決めていた遊びの予定はもちろん遂行していません。

しかし、11月なかばの夜中に、インスタグラムに誰かからのダイレクトメッセージが届いていることに気がつきました。

誰だろうと思ったら、なんとその友人だったのです。本当に度肝を抜かれて、声を出してしまった。
内容は「久しぶり。LINEのアカウントを間違って削除してしまって、友達も消えてしまった。ID教えてくれない?」というものでした。

およそ私の考えていたような理由ではなかった…。自分のネガティヴさに改めて引きました。

そしてふたたびLINEを交換したわけですが…。

人との繋がりというのは、なかなか切れるものではないのかもしれないですね。
でも、続けたい関係性というのは、お互いが続けようと意識しないと繋がり続けることは難しい、とも思う。

実際、その友人に どうやって私のインスタグラムのアカウントを発見したのか?と尋ねたら、「名前を検索して探した」と言っていました。ちょっと怖いなと思った。

もうすぐ彼と知り合って1年になりますが、細く長く続いていくなら、それもまたいいかもしれない。それくらいの距離感がちょうどいい関係性もあっていいなと思います。